レオナール・フジタとモデルたち

2016年9月17日(土) - 2017年1月15日(日)

時間:
9:30-17:00(入館は16:30まで)
休館日:
月曜(ただし9月19日、10月10日、1月9日は開館)、9月20日(火)、10月11日(火)、12月25日(日)-1月2日(月)、1月10日(火)
主催:
DIC株式会社
特別協力:
ミュゼ・メゾン=アトリエ・フジタ、エソンヌ県議会
企画協力:
株式会社キュレイターズ
後援:
在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、千葉県、千葉県教育委員会、佐倉市、佐倉市教育委員会

入館料

  • 一般 1,300円
  • 学生・65歳以上 1,100円
  • 小中学生・高校生 600円

団体(20名以上):

  • 一般 1,100円
  • 学生・65歳以上 900円
  • 小中学生・高校生 500円

障害者手帳をお持ちの方
(付き添い1名まで同料金):

  • 一般 1,000円
  • 学生・65歳以上 800円
  • 小中学生・高校生 400円

※各種割引適用には学生証や保険証などの身分証明書が必要です

概要

日本からフランスに渡り、「乳白色の下地」と呼ばれる独自の画面によって、両大戦間のパリで一躍時代の寵児となったレオナール・フジタ (藤田嗣治 1886-1968年)は、ヨーロッパ近代の美術の歴史において最も成功した日本人芸術家といえるでしょう。

フジタは多様な主題・ジャンルでその才能を発揮してきましたが、彼の画業の中心を占めるのが人物を描いた絵画であることに疑問の余地はありません。他の芸術家の場合と同じように、フジタは職業モデルを雇ってポーズの研究を行い、社交界の名士や裕福なブルジョワから注文を受けて肖像画を制作したほか、時には家族や親しい友人を画面に登場させることもありました。描かれた 「モデルたち」を、そのプロフィールや制作の経緯、関連する出来事とともに振りかえるとき、そこにはフジタを取り巻く人的環境と、人物という主題を通して取り組んだ造形的問題というふたつの背景が浮かび上がります。

本展は、初期から晩年までの約90点の作品を、描かれたモデルに関連する約150点の資料を交えて紹介することによって、フジタの思考とモデルに注ぐまなざしを再検討するものです。またフランス、エソンヌ県の特別協力により、フジタがモデル研究の集大成として群像表現に挑んだ4点の壁画を展示いたします。

講演会・ギャラリートーク

講演会①

原田久美子 (公益財団法人平野政吉美術財団 学芸員)
「藤田嗣治と秋田~マドレーヌ鎮魂の美術館をめぐって~」
10月15日(土) 13:30-15:00
予約不要|定員50名|レクチャールームにて開催(13:00開場)|入館料のみ
 

講演会②

佐藤幸宏 (美術史家、本展監修者)
「フジタと裸婦―乳白色のヌードから群像表現へ」
11月26日(土) 13:30-15:00
予約不要|定員50名|レクチャールームにて開催(13:00開場)|入館料のみ
 

担当学芸員によるギャラリートーク

9月17日(土)、11月12日(土)、12月10日(土)
予約不要|14:00エントランスホール集合|定員60名|入館料のみ
 

ガイドスタッフによる定時ツアー

講演会・ギャラリートーク開催日を除く毎日
予約不要|14:00エントランスホール集合|定員60名|入館料のみ

ワークショップ

「休み時間」

案内人:泉イネ(美術家/絵描き)、神村恵(振付家/ダンサー)、眞島竜男(アーティスト)
要予約|定員15名|参加費3,000円(二回分、入館料込み)
※「休みA」は必ずご参加ください。「休みB」は自由参加とします。

身体が休む。意識が休む。空間が休む。絵が休む。言葉が休む。美術館が休む。世の中が休む。自分を休む。
美術館で休みを過ごしたい方、募集します。
参加者全員で意見を出し合い、休み方を考え、休みます。

■休みA [灯りの消えた美術館で]

11月21日(月:休館日)12:00-16:00

休館日。館内の灯りは消えている。自然光だけの、薄暗い静かな空間。作品も休んでいる。床に寝そべり、転がることができる。気ままに歩ける。しゃべったり歌ったりもできる。こんな状況で休んでみたい方は、ご参加ください。

■休みB [いつもの美術館で]

12月10日(土)13:00-15:00

開館日。館内の灯りはついている。いつものように鑑賞者がいる。学芸員による展示の解説もある。その横で床に寝そべることができる。気ままに歩ける。静かにおしゃべりできる。こんな状況で休んでみたい方は、ご参加ください。

泉イネ(いずみ いね)/美術家、絵描き

空間、装飾への興味から描く。主な個展「空間の恋文」(CAPSULE)、「冬至の前/冬至/冬至の後と分けられた私はtaimatzの空間です」(taimatz)、「ある庭師 - 多分のひととき」(号:紺泉、原美術館)。ダンサー・美術批評家との「And Zone」(上野の森美術館ギャラリー)、本好きな女性6名をモデルに綴る「未完本姉妹」(2008~)、病をきっかけに作家が休むことを問う「休み時間」(2015~)など他者との継続的な制作も多い。8月、HAGIWARA PROJECTS と泉イネのお盆休み(予定)

神村恵(かみむら めぐみ)/振付家、ダンサー

04年よりソロ作品を発表し始め、06年、神村恵カンパニーとしても活動を開始。
これまで、国内外の様々な場所でパフォーマンスを行う。トヨタコレオグラフィーアワード2010ファイナリスト。主な活動に、12年9月「14の夕べ」(東京国立近代美術館)、14年4月「腹悶」(STスポット)、16年3月「知らせ」(津田道子との共作)など。物質としての体、感覚する主体としての体、何かを指し示す体、が交差する場としてダンスを立ち上げる方法論を探っている。

眞島竜男(まじま たつお)/アーティスト

1970年東京都生まれ。映像、パフォーマンス、レクチャーなど、多様なメディアを用いた作品を発表。最近の主な展覧会に、「無題(Live Die Repeat)」(TARO NASU)、「レオナール・フジタ×眞島竜男」(鳥取県立博物館)など。最近の主なレクチャーに、「河原温ダイアグラム(粘土)」(豊田市美術館)、「ラレー街11番地のFoujita/藤田」(豊田市美術館)など。YouTubeで「今日の踊り」を毎日更新中。