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追悼 山口勝弘 1928-2018

5月に一周忌を迎えた山口勝弘の初期作品を約20点一挙に展示します。

2019年6月22日(土) - 9月1日(日)

時間:
9:30-17:00(入館は16:30まで)
休館日:
月曜(ただし7月15日、8月12日は開館)、7月16日(火)、8月13日(火)
主催:
DIC株式会社

入館料

  • 一般 1,000円
  • 学生・65歳以上 800円
  • 小中学生・高校生 600円

団体(20名以上):

  • 一般 900円
  • 学生・65歳以上 700円
  • 小中学生・高校生 500円

障がい者手帳をお持ちの方
(付き添い1名まで同料金):

  • 一般 800円
  • 学生・65歳以上 600円
  • 小中学生・高校生 400円

※各種割引適用には学生証や保険証などの身分証明書が必要です

※本チケットでほかのコレクション展示もご覧いただけます

概要

この夏、コレクション展示の一環として、5月に一周忌を迎えた山口勝弘の初期作品を約20点一挙に展示します。
油彩などのイメージを凹凸模様のあるガラス板で何層にも覆い、鑑賞者が動くと絵も動いて見える「ヴィトリーヌ」シリーズなど実験性の強い作品群は、遊び心と新鮮な魅力を湛えています。

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《ヴィトリーヌ 海のシンフォネット》1957年
モール・ガラス、ガラス、油絵具、塗料、紙、合板 DIC川村記念美術館

山口勝弘(1928-2018)は既存の絵画、彫刻の枠に捉われず光、映像、音響など時代ごとの最新テクノロジーを使った実験的な作品を発表し、メディア・アートの先駆者と呼ばれました。
1951年に瀧口修造を思想的基軸として結成した総合芸術グループ「実験工房」の中心メンバーとして活動、1972年に中谷芙二子らと結成した「ビデオひろば」での活躍などは特筆すべきものです。
作家としての活動のほかにも、筑波大学等で教鞭をとった教育者としての実績は高く、『不定形美術ろん』(1967)をはじめとする多数の著書から美術評論家としても知られています。

 

生涯にわたって多面的に活躍した山口勝弘の一周忌を偲び、DIC川村記念美術館では初期の代表作である「ヴィトリーヌ」と「布張り彫刻」を中心とする約20点を展示します。

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《作品 1948》1948年
油彩、カンヴァス DIC川村記念美術館

出品作品について

「絵画や彫刻や建築など、造形芸術に現れる重力感という効果ほど私を憂鬱にさせるものはない。(中略)私の仕事は、ヴィトリーヌ以来、重力への挑戦である。(『美術手帖』増刊号より 1963年5月 美術出版社)」という作家の言葉があります。この「重力への挑戦」は今回展示する作品に一貫してみられる姿勢です。


20代の代表作である「ヴィトリーヌ」は、凹凸状のガラスであるモール・ガラスを通して多層に描かれた内部の絵を見る箱型の作品シリーズです。視点の動きに合わせてガラスに描かれたイメージが浮かび上がり、ゆらぐ仕掛けがほどこされています。

 

また、1962年にはじめて発表した「布張り彫刻」は立体状に成形された鉄枠に麻布を張った彫刻のシリーズです。一般的な彫刻は重量があり、床に置かれて展示されますが、そのような常識に抗うように、中身が空洞のこれらの作品は「彫刻」と名付けられながら軽やかに床ではなく壁に展示されます。

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《ヴィトリーヌ 静かな昇天》1955年
モール・ガラス、ガラス、油絵具、塗料、合板 DIC川村記念美術館
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《マグネティック・レリーフNo.1》1963年
塗料、木、磁石、鉄 DIC川村記念美術館
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《風の柩》1962年
麻布、鉄 DIC川村記念美術館