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過去の展覧会

開館20周年記念展
アメリカ抽象絵画の巨匠 バーネット・ニューマン

バーネット・ニューマン 《 アンナの光 》 1968年
展示写真撮影:渡邉修
このページの図版はすべて
© 2010 Barnett Newman Foundation /
ARS, New York / SPDA, Tokyo

会期
2010年9月4日(土)―12月12日(日)
開館時間
午前9時30分-午後5時
(入館は午後4時30分まで)
休館日
月曜日(ただし9/20と10/11は開館)、
9/21(火)、10/12(火)
主催
川村記念美術館(DIC株式会社)
後援
千葉県、千葉県教育委員会、佐倉市、
佐倉市教育委員会
助成
財団法人ポーラ美術振興財団

本展覧会は終了しました。
本内容は展覧会開催期間中の情報で、現在開催中の展覧会情報とは異なりますので、ご注意ください。

バーネット・ニューマン(1905-1970)は、20世紀のもっとも重要な画家のひとりです。一色に塗られた画面に「ジップ」と呼ばれる垂直線を配し、力強い色面の構成による独自のスタイルを確立しました。単純で明快、ごく限られた要素で構成された作品は冷厳さに満ち、人間味を一切排した印象がありますが、その奥には深い感情があふれています。ときに畏怖の念を感じさせ、ときに優しさの感情で包み込む彼の作品は、究極的には、芸術とは何かという根源的な問いを差し出します。本展は開館20周年を記念し、当館が所蔵する晩年の大作《アンナの光》を中心に、絵画・彫刻・版画など約30点を紹介するニューマンの国内における初個展です。果てしない自問自答を繰り返しながら、絵画の意味を伝えようとした芸術家の、その真摯な探求の軌跡をたどります。

Alexander Liberman Photographic Collection & Archive Research Library,
The Getty Research Institute, Los Angeles, California (2000.R.19)


1. 希少性の高いニューマン作品を国内でまとめて見られる
20世紀美術ファン必見の展覧会

若い頃から芸術家になることを志していたニューマンが世間に認められたのは生涯の終りの10年ほどでした。遅咲きであったことに加えて制作にじっくり時間をかけるタイプであったため、残された作品は多くありません。
希少性の高いニューマン作品は、世界中の所蔵者が大切にしているため、容易に貸し出されることはありませんが、本展では国内外のアクリル画、油彩画、クレヨン画、版画、彫刻とバリエーションが揃い、同時に初期から晩年までの変遷をたどれる出品内容となっています。

バーネット・ニューマン
《 無題 》 1944年
ワックスクレヨン、オイルクレヨン、紙
バーネット&アナリー・ニューマン財団

バーネット・ニューマン
《 存在せよ I 》 1949年
油彩、カンヴァス
メニル・コレクション、ヒューストン

バーネット・ニューマン
《 原初の光 》 1954年
油彩、カンヴァス
メニル・コレクション、ヒューストン


2. フィラデルフィア美術館とテート・モダンで開催された
回顧展の出品作品も展示

スイスのダロス・コレクションが所蔵する 《名 I 》 および 《ここ II 》 、そして当館所蔵の 《アンナの光》 は、2002-03年にアメリカのフィラデルフィア美術館とイギリスのテート・モダンで開催されたニューマンの大規模な回顧展に出品された作品です。
また、ニューマンが手掛けた唯一の色刷り版画18点をまとめたポートフォリオ 『18の詩篇』 も、本展出品作とエディション・所蔵者が異なるものの、上記の回顧展に出品されていた代表作のひとつです。

バーネット・ニューマン
《名 I 》 1949年
油彩、マグナ、カンヴァス
ダロス・コレクション、スイス

バーネット・ニューマン
《ここ II 》 1965年
コルテン鋼
ダロス・コレクション、スイス

バーネット・ニューマン
左から順に
『 18の詩篇 』 題扉、《 詩篇 VII 》、《 詩篇 VIII 》、《 詩篇 X 》 1963-64年
リトグラフ、紙
富士ゼロックス株式会社


3. 母の名を冠した傑作《アンナの光》

DIC川村記念美術館が所蔵する 《アンナの光》 は、ニューマンがその生涯に制作した最も大きな作品です (274.3×609.6cm)。周囲の光を反射するほど鮮烈な朱赤の大画面を前にすると、誰もがその存在感に圧倒されますが、同時に、安らぎ・希望・愛・恐怖などといった感覚におそわれる鑑賞者が多いようです。
ニューマンの作品は、いずれも事前に絵画の構想を練らずに制作が始められ、絵に取り組んでいる過程で生まれた感情を示す象徴として、完成後にタイトルがつけられました。この巨大な赤い絵のタイトルには、制作の3年前に世を去ったニューマンの母の名が冠されています。ミニマルな構図ゆえ、一見、人間味を欠いた理性一辺倒の作品と捉えられがちですが、実際は画家の深い知性と生き生きした感情が宿る、とても人間的な作品なのです。

《アンナの光》が常設展示されている「ニューマン・ルーム」
※本展会期中は企画展示室に作品が移動します。

4. 生前のニューマンを取材したテレビ番組を2本上映(協力:WNET.ORG)

ニューマンと同時代の詩人、フランク・オハラによるインタビュー番組と、ニューマンが自作を展示したりカンヴァスに下地を塗ったりしている姿を収めたドキュメンタリー番組を上映します。どちらも1960年代にアメリカでテレビ放映された貴重な映像資料です。 (日本語字幕付き)



※音声ガイドを除いて、すべて入館料のみでご参加いただけます。
※講演会は当日12:00から館内受付で希望者先着60名に整理券を配布いたします。

講演会(1)

日時 タイトル 内容
9/4(土)
14:00-16:00
「ニューマンにおける
ユダヤ性」
ニューマン研究で知られる同氏が、ユダヤ的なるものとニューマンとの関わりに迫ります。

講演会(2)

日時 タイトル 内容
10/16(土)
14:00-16:00
「バーネット・ニューマンの技法を通した敬虔なる探求」 ニューマン研究で知られる修復保存専門家が、ニューマンの熟達した表現方法を明らかにします。

講演会(3)

日時 タイトル 内容
10/30(土)
14:00-16:00
「《18の詩篇》を中心に」 「絵画と時間性」や「絵画の成立」についての研究で知られる同氏が、新しい切り口でニューマン作品を論じます。

学芸員によるギャラリートーク

9/18(土)、10/3(日)、11/3(水・祝)、12/3(金) 14:00-15:00 先着40名

展覧会の担当学芸員がニューマン展会場で作品を解説します。

ガイドスタッフによる全館ガイドツアー

講演会と学芸員のギャラリートーク開催日を除く毎日14:00-15:00 先着40名

会場混雑時にはコレクションのみのガイドとなる場合があります。

音声ガイド

展覧会解説とコレクションの解説をあわせてお聞きいただけます。

  • 貸出料=1台 500円

イヴ=アラン・ボワ氏、近藤学氏による論考のほか、ニューマンの文献目録と詳細な年譜を収録。
日本初開催のニューマン展記録であることはもちろん、現在、ニューマンに関する日本語資料がきわめて少ないことを考慮すれば、今後、本カタログは美術に関心を持つ方々にとって非常に利用価値の高い書籍となるでしょう。当館ミュージアムショップにて販売します。

『バーネット・ニューマン』
発行=DIC川村記念美術館     デザイン=永井裕明、矢嶋大祐(N.G. Inc.)
日英バイリンガル、112ページ
2,300円(税込)
完売いたしました。

バーネット・ニューマンカタログ



ミュージアムショップでは、本展に合わせて企画・制作したオリジナルのポスター、クリアファイル、マグネット栞をはじめ、ニューマン作品の色づかいにヒントを得てメーカーに別注したバッグやアクセサリーなどの商品を販売中です。また、邦訳されているニューマンの愛読書と関連洋書も取り扱っています。
ご来館の際にはぜひお立ち寄りください。(通販も可)

関連グッズ&書籍



一般
1500円
学生・65歳以上
1300円
小中学生・高校生
500円

[20名以上の団体(下記料金は1名分)]

一般
1300円
学生・65歳以上
1100円
小中学生・高校生
400円

[障がい者手帳をお持ちの方(+付き添い1名まで同料金)]

一般
1200円
学生・65歳以上
1000円
小中学生・高校生
300円
  • ※学生と65歳以上の割引適用には学生証や保険証などの身分証明書が必要です。
  • ※美術教育サポートプログラムもご活用ください。(1クラス 3500円)


YouTube

ニューマン展会場の雰囲気をお伝えするため、動画を作成しました。

YouTube「DIC川村記念美術館のバーネット・ニューマン展」
http://www.youtube.com/watch?v=tRwKwxLOJ9M

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