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過去の展覧会

コレクションViewpoint
MADE IN LONDON
-英国ポップ・アートの巨匠 R.ハミルトンの版画-

リチャード・ハミルトン
≪自画像≫ 1967年
©Richard Hamilton. All Rights Reserved, DACS 2012

会期
2012年8月2日(木)―9月30日(日)
開館時間
午前9時30分-午後5時
(入館は午後4時30分まで)
休館日
月曜日(ただし9/17は開館)、9/18(火)

本展覧会は終了しました。
本内容は展覧会開催期間中の情報で、現在開催中の展覧会情報とは異なりますので、ご注意ください。

昨年89歳で没した英国の巨匠リチャード・ハミルトン(1922-2011)は、ニューヨークのアンディ・ウォーホルやロイ・リキテンスタインに先んじた、ポップ・アートの先駆者として広く知られています。広告や雑誌に氾濫する大衆的イメージを画面に積極的に取り入れた彼の制作は、現代人の視覚のありようについて深い問いを発するものでした。今回の展示では、当館コレクションより選んだ1960-70年代の版画約30点を通じて、彼の芸術の複雑な魅力を紹介します。


リチャード・ハミルトンは1950年代後半のロンドンで、自動車や家電製品の広告写真、ピンナップ・ガールのイメージ、漫画の切り抜き、有名人の顔など、マスメディアによって社会に浸透した大衆的イメージを、コラージュや絵画の画面に導入した制作で大きな注目を集めました。

それまで、そのようなモチーフは芸術が取り上げるにはあまりに即物的で不適切な対象、と見なされていましたが、ハミルトンは自らの作品が、同時代の現実を反映したものであることを求め、そのためには戦後の大量消費社会を象徴するこうしたイメージを取り入れることが最も効果的であると考えたのです。このような作品群はポップ・アートと呼ばれ、ほどなくニューヨークで、リキテンスタインやウォーホルが展開した、漫画や映画スターの写真などの大衆的イメージに基づく制作を先取りしていました。

しかしハミルトン芸術の意義は、俗的なモチーフを美術に導入したことの目新しさよりも、それによって現代社会において、人間という生物がどのような視覚環境を自分の周りに作り上げているかについての探査を試みたことにあったでしょう。そうした制作姿勢は、コラージュや絵画のみならず、今回ご紹介する版画の仕事においても一貫して貫かれています。今回は展示作品を6つのセクションに分け、それぞれの側面からハミルトンの制作を観察します。

リチャード・ハミルトン 《室内(ステート)》1964年
©Richard Hamilton. All Rights Reserved, DACS 2012

  1. 1. 透視図法的な見方

    ハミルトンは15世紀のイタリア・ルネサンス以来、長く西洋絵画の空間の基本をなしてきた透視図法(遠近法)に対して深い興味を抱いていました。ここでは、ハミルトンが試みた現代的で独特な透視図法への取り組みを、《室内(ステート)》(1964)など3作品によって紹介します。

  2. 2. 写真と知覚

    ハミルトンは写真を、唯一の固定的真実を定着するものというより、レンズの選択、シャッタースピードの調整、現像後の修正などによりいくつもの異なる可能性を許す媒体と理解していました。映画女優マリリン・モンローをとらえた雑誌記事の写真、土産物屋で買った絵葉書、ハリウッド映画のスチール写真などをさまざまに加工し、思いがけないヴァリエーションを作り出すハミルトンの探求の姿勢をご覧ください。

  3. 3. オリジナリティへの問い

    ハミルトンは時に、友人の画家たちが既に作り上げたイメージを借用し、そこに手を加えて作品化することがありました。リキテンスタイン、フランシス・ベーコンという二人の有名アーティストとのコラボレーションで作られた2作を通じて、芸術に不可欠と考えられてきた「作者の独創性」というルールを飛び越える魅力に満ちた流用の手法を訪ねます。

  4. 4. 工業デザインへの接近

    ハミルトンは、同時代の一流の工業デザイナーの仕事を尊び、それらが絵画、彫刻などの「純粋芸術」と同等のものであると考えていました。そしてその考えに基づき、時には、優れた工業デザインの制作を模倣した美術作品を作りました。ここではそうした作例を紹介します。

  5. 5. マスメディアのイメージ

    ハミルトンは、広く社会に共有される時事問題を題材に制作することも多くありました。ここでは主として、1967年に、当時の人気ロック・バンド、ローリング・ストーンズのメンバーが麻薬所持で逮捕された事件を扱った連作を紹介します。

  6. 6. 絵画の伝統との対話

    ハミルトンは頻繁に、西洋絵画の伝統的なジャンルに現代の視点から改めて取り組んだ制作を行いました。ここでは、「風景画」と「花の静物画」という2つのジャンルに挑戦した作品群を展示します。穏やかな主題の画面にさりげなく描きこまれた排泄物は、美醜に対するわれわれの先入観に揺さぶりをかけます。

リチャード・ハミルトン

1922年、ロンドンに生まれる。ロイヤル・アカデミー(王立芸術学院)とスレイド美術学校で学ぶ。1950年代半ばより、現実の生活環境を反映した制作を目指し、アメリカに先んじ、ロンドンでポップ・アートの創始者のひとりとなる。以降、広告イメージ、映画のスチール写真、有名人の写真、絵葉書、新聞の切抜きといったマスメディアが産出する視覚情報を、油彩、コラージュ、エアブラシ、写真、版画などさまざまな技法を用いて複製加工する制作を行なう。その多様な取組みは一貫して、人間の物の見方のありようを精査する意図に貫かれている。2011年歿。

リチャード・ハミルトン
《フランシス・ベーコンによる芸術家の肖像》1970-71年
©Richard Hamilton. All Rights Reserved, DACS 2012



学芸員によるギャラリー・トーク

8月5日(日)、10日(金)、9月9日(日) 14:00-15:00
エントランスホール集合 無料


なつのもり

8月18日(土)、19(日)
この夏、森に囲まれたDIC川村記念美術館の敷地内で、二日にわたってワークショップ(要予約)、野外スタンプラリー、野外映画&ミニライブ(当日整理券配布)を開催します。

  • 駐車場がお昼ごろから満車になる可能性がありますので、できるだけ電車と送迎バスでご来館ください。
  • 日焼け・虫除け・熱中症対策をご考慮のうえ、夕方からの映画とライブをご鑑賞予定の方はレジャーシートや軽食のご持参をおすすめします。
  • お持ち込みいただいた食べ物のゴミはお持ち帰りください。
  • お酒の持ち込みはご遠慮ください。
  • ペットと一緒に敷地内にお入りいただくことはできません。
  • 団体でお越しのお客様は専用バスをご用意いただき、事前に美術館までご連絡ください。

詳細はこちら (PDF:2,776KB)

なつのもり


夏休みコラージュ教室&ガイドツアー

8月25日(土)
雑誌・新聞・チラシ・お菓子の包み紙といった印刷物から写真や絵を切り抜いて台紙に貼り、自分の好きな世界をつくり上げる「コラージュ」に挑戦してみませんか?できあがったら額に入れて完成です。午後は美術館のガイドスタッフと一緒に、リチャード・ハミルトン、ジョゼフ・コーネルによるコラージュ作品を中心に、館内の展示作品を鑑賞します。

■時 間 コラージュ教室10:00-12:00/ガイドツアー13:30-14:30
■対 象 小学生・中学生
■定 員 20名
■会 場 第一無料休憩所(正門を入ってすぐ左手の小さい建物)
■持ち物 切り抜き用の印刷物
※印刷物は美術館でも用意しますが、お気に入りのイメージが掲載されているものがあればお持ちください。
■参加費 2,000円(当日入館券つき)

★親子で参加できます★
・お子さんの参加費に保護者の方の入館料(一般900円)を追加していただくことで、
 ご一緒にご参加いただけます。お申し込みの際にお伝えください。
・お昼ごはんは、お弁当をご持参いただいてワークショップの教室で召し上がるか、
 庭園内のレストランをご予約ください。(電話:043-498-0848)

© Chihiro Yasuhara 2012

【講師】
安原ちひろ
1982年生まれ。多摩美術大学生産デザインテキスタイル科卒業。
アパレル、生地企画を経て2012年よりフリーランスとして絵を描き始める。
個展では自作の絵をハンカチなどの布に転写したものなども発表している。

【お申し込み】
8/19(日)までにDIC川村記念美術館イベント担当宛にご連絡の上、
①名前②年齢③性別④電話番号(緊急連絡先)⑤コラージュ教室に参加ご希望の旨をお知らせください。
先着順に承ります。
電話:043-498-2672
Eメール:goshitsumon@kawamura-museum.com


一般
900円
学生・65歳以上
700円
小中学生・高校生
500円

[20名以上の団体(下記料金は1名分)]

一般
800円
学生・65歳以上
600円
小中学生・高校生
400円

[障がい者手帳をお持ちの方(+付き添い1名まで同料金)]

一般
700円
学生・65歳以上
500円
小中学生・高校生
300円
  • ※学生と65歳以上の割引適用には学生証や保険証などの身分証明書が必要です。
  • ※美術教育サポートプログラムもご活用ください。(1クラス 3,500円)

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