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今後の展覧会

DIC川村記念美術館×林道郎
静かに狂う眼差し―現代美術 覚書 ( おぼえがき )

ジャスパー・ジョーンズ 《ハイスクールの日々》 1969年
© Jasper Johns / VAGA, New York & JASPAR, Tokyo,
2017  C1343

会期
2017年7月8日(土)-8月27日(日)
開館時間
午前9時30分-午後5時
(入館は午後4時30分まで)
休館日
月曜(ただし7/17は開館)、7/18
主催
DIC株式会社
後援
千葉県、千葉県教育委員会、佐倉市、
佐倉市教育委員会

DIC川村記念美術館の収蔵作品を新たな視点でご紹介する「コレクションViewpoint」。今回は、コレクションの中心をなす現代絵画約90点を、美術史・美術批評の分野で活躍する林道郎の手引きでお楽しみいただきます。

ポロックやラインハート、ルイスやステラなどの、絵画の本質を追求するモダニズムにより導きだされた作品群は、戦後アメリカ美術におけるひとつの到達点とみなされてきました。そのため、飽和状態に達した絵画は完結したメディアとして急落し、60年代には芸術の様式は立体作品など「絵画」ではないものへと多様化していきました。しかし、「絵画」は決して消滅することはなく、現在ではかつてないほどの勢いで私達の前に現れ出ています。このような「死なない絵画」について林道郎は思索を繰り返し、独自の言葉を構築してきました。本展では、絵画がもつ「人間の感覚や想像力や思考のモデルとしての可能性」について、4つのキーワードを基軸に探ります。
林道郎の眼と思考によって、絵画に託された問題が広く深い射程をもつことを知るきっかけになれば幸いです。

1章 密室と絵画:静かに狂う眼差し

ブラッサイが撮影したアトリエのマティスの写真を中心に、近代において画家が密室(アトリエそしてプライヴェートな居住空間)のなかで育んできた、見る欲望とその対象との関係について模索します。

出品作家:アンリ・マティス、ピエール・ボナール、ピエール・オーギュスト・ルノワール、ブラッサイ、パブロ・ピカソ、マックス・エルンスト、リチャード・ハミルトン、ロイ・リキテンスタイン、ジョゼフ・コーネル ほか

ブラッサイ 《マティスとモデル、1939年》 1973年

ブラッサイ 《マティスとモデル、1939年》 1973年


2章 反射と透過:表面という問題

表面処理への関心が鋭くなる60年代、反射・反映(光を撥ね返す表面)と透明(光を透過させる表面)という問題が先鋭化し、「環境」の問題に至ります。マクロフリンとベルに焦点を合わせ展示します。

出品作家:ジョン・マクロフリン、ラリー・ベル、フランク・ステラ、桑山忠明 ほか

ジョン・マクロフリン 《X-1958》 1958年 DR

ジョン・マクロフリン 《X-1958》 1958年 DR


3章 鉛とパン:戦後美術における灰色への沈着と日常性への下降

ジョーンズの鉛の作品群を起点に、現代美術において、物言わぬ灰色が大きなウェイトを占めるようになった事情とその意味を探ります。赤瀬川のトマソンやクリストのラッピングの仕事などにも言及します。

出品作家:クレス・オルデンバーグ、ジャスパー・ジョーンズ、赤瀬川原平、クリスト、リチャード・ハミルトン

ジャスパー・ジョーンズ 《パン》 1969年

ジャスパー・ジョーンズ 《パン》 1969年
© Jasper Johns / VAGA, New York & JASPAR, Tokyo, 2017  C1343


4章 筆触のざわめき:手の(無)人称

戦後美術において筆触というものが、どのように語られ、どのような問題群とともにあり、そして今後どのように展開しうるのか。19世紀から連続する視点によって、象徴的な作品を紹介します。

出品作家:ジャクソン・ポロック、モーリス・ルイス、サイ・トゥオンブリー、ロバート・ライマン、中西夏之、李禹煥

中西夏之 《R・R・W-4ツの始まりⅢ》 2002年

中西夏之 《R・R・W-4ツの始まりⅢ》 2002年
© Natsuyuki Nakanishi 2017

「20世紀は美術の転換点だった。ルネサンス以来の規模と深さの。DIC川村記念美術館の特異なコレクションは、その転換を知るためのたぐいまれな鉱脈だ。そこに4つの坑道を掘ってみる。1)画家のまなざしが結晶化する密室空間、2)最小単位への還元と環境への折り返し、3)日常の事物の鈍重で繊細な存在性、4)諸感覚の擦過の舞台としての絵画。『蔵出し』の作品を多くまじえた『交差配列』により、この4つの坑道に光を通し、ひとつながりのネットワークを出現させる。この明るい『迷路』には、複数の時空が編みこまれ、幾通りもの 隘路 あいろ 杣道 そまみち が隠されている。迷うことの快楽へようこそ。」

はやし みちお

はやし みちお(美術史・美術批評、上智大学教授)
1959年函館生まれ。東京大学文学部卒、コロンビア大学大学院美術史学科博士号取得。 2003年 より現職。主な著作に『絵画は二度死ぬ、あるいは死なない』(全7冊、ART TRACE刊)、『死者とともに生きる:ボードリヤール「象徴交換と死」を読み直す』(東京:現代書館) 、Natsuyuki Nakanishi (New York: Fergus McCaffrey Gallery)など多数。

■講演会

林道郎(美術史・美術批評、上智大学教授)
8月5日(土) 「密室と絵画:静かに狂う眼差し」
8月12日(土) 「反射と透過:表面という問題」
8月19日(土) 「鉛とパン:戦後美術における灰色への沈着と日常性への下降」
8月26日(土) 「筆触のざわめき:手の(無)人称」

各日13:30-15:00(13:00開場)
予約不要|定員80名|入館料のみ

■ギャラリートーク

7月8日(土)林道郎(美術史・美術批評、上智大学教授)
7月15日(土)ガイドスタッフによる対話型トーク「mite!」
7月22日(土)前田希世子(本展担当学芸員)
7月29日(土)アートテラー・とに~
8月19日(土)ガイドスタッフによる対話型トーク「mite!」
上記ギャラリートークの開催日を除く毎日 ガイドスタッフによる定時ツアー

各日14:00-15:00
予約不要|定員60名|14:00エントランスホール集合|入館料のみ

リピーターチケット

本展オリジナル缶バッヂが
リピーターチケットとなります

講演会やギャラリートークが毎週開催される本展では、会期中に何度でも入館できるお得なチケットをご用意いたします。

一般:2,000円/学生・65歳以上:1,600円

※2回以上ご来館される方におすすめです。

イベントスタンプカード

本展では、イベントスタンプカードをご用意します。講演会やギャラリートークに参加しスタンプを貯めると、スタンプ数に応じたドリンク券やデザート券と交換いただけます。

※1枚のカードで最大3回まで交換できます。

■レストラン

庭園のレストラン「ベルヴェデーレ」では、当館の作品や池に遊ぶ白鳥をモチーフにしたデザートを期間限定(7/4-8/31)でご用意します。

メニュー表(PDF:1.0MB)


トム・ウェッセルマンのヨーグルトアイスサンデー


エンツォ・クッキのぱりぱりクレームブリュレ


ロバート・ライマンのホワイトチョコと
オレンジソースのひんやりタルト


白鳥のレモンカスタードシュー
季節の果物のマチェドニア


■茶席

館内の茶席では、京都で工房を構える 「和菓子店 青洋」が当館の作品をイメージして創作したオリジナル和菓子を、日にち限定でご用意します。
ジョン・マクロフリン、モーリス・ルイス、中西夏之、ラリー・ベル、ジャクソン・ポロックなど、作品は毎回異なり、一日限りの提供です。キウイ味の羊羹やレモン味の羊羹、梅シロップの錦玉など、どれも夏らしい爽やかな味わいです。

【提供日】 7/8(土)、7/29(土)、8/5(土)、8/12(土)、8/26(土)


ジョン・マクロフリンのキウイ味の羊羹


ラリー・ベルの梅シロップの錦玉

オリジナルグッズ

ステラTシャツ(復刻)、ポストカード、和紙便箋・封筒

ミュージアムショップは本展に合わせ、Tシャツ、特殊加工を施したポストカード、和紙の便箋と封筒など、オリジナルグッズを新たに展開します。

林道郎著『静かに狂う眼差し――現代美術覚書 ( おぼえがき ) (仮称)
水声社/224ページ/予価2,500円(税込)

※一般書籍として書店でも販売されます。当館でご購入いただいた方には本展のオリジナル栞とポストカードをプレゼント。

一般
1,000円
学生・65歳以上
800円
小中学生・高校生
600円
一般リピーター
2,000円
学生・65歳以上リピーター
1,600円

リピーターチケットは本展会期中、何度でもご入館いただけます

[20名以上の団体(下記料金は1名分)]

一般
900円
学生・65歳以上
700円
小中学生・高校生
500円

団体のお客様へ

[障がい者手帳をお持ちの方(+付き添い1名まで同料金)]

一般
800円
学生・65歳以上
600円
小中学生・高校生
400円

バリアフリー情報

  • ※コレクション展示もご覧いただけます。
  • ※展覧会のチケットで庭園もご利用いただけます。
  • ※学生と65歳以上の割引適用には学生証や保険証などの身分証明書が必要です。
  • 美術教育サポートプログラムもご活用ください。(1クラス 3,500円)

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