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白鳥の雛が誕生しました

5月5日こどもの日。庭園で飼育している白鳥の卵が孵化し、2羽の雛鳥が生まれました。当館では実に17年ぶりのことです。

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美術館前の池のほとりで

天敵もいるため保護を試みましたが、親鳥の警戒心はとても強く、なす術がありません。雛鳥を狙うように低く飛ぶカラスと、それを威嚇する親鳥をハラハラとしながら見守りました。

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そうして5月6日も2羽の愛くるしい雛鳥を確認しましたが、誕生から3日目の5月7日には1羽が見当たらず、その後も姿を見ることはありませんでした。

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親鳥と1羽の雛鳥は、自ら敷地内の別の水辺へと移動。
雛鳥は泳ぎの練習に励み、疲れると母鳥の背で休むことを繰り返しているようでした。父鳥は辺りを警戒して母子をしっかりと守り、雛鳥にもよく懐かれていました。

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数日後、白鳥一家は美術館前の池に帰ってきました。
少し成長した雛鳥は首がほっそりと伸び、白鳥らしい白色に。力強く水を掻いてぐんぐん進みます。

現在当館では「ジョゼフ・コーネル」展を開催していますが、そのポスターには「白鳥の湖」を踊るバレリーナが。また、コーネルの作品には鳥をモチーフとした作品が数多く存在します。開館30年目を迎えて間もない日に、思いがけず誕生した命。なんだか不思議な縁を感じずにはいられません。
親鳥のように立派に大きくなってくれることを願って、日々成長してゆく様子を見守りたいと思います。

みなさんもご来館の際は、どうぞ池をそっと眺めてみてください。白鳥一家の仲睦まじい姿が見られるかもしれません。