静寂と色彩:月光のアンフラマンス
2009年10月10日(土) - 2010年1月11日(月・祝)
- 時間:
- 9:30-17:00(入館は16:30まで)
- 休館日:
- 月曜(ただし10月12日、11月23日、1月11日は開館)、10月13日、11月24日、12月25日-1月1日
- 主催:
- DIC株式会社
- 後援:
- スイス大使館、千葉県、千葉県教育委員会、佐倉市、佐倉市教育委員会
- 助成:
- スイス・プロ・ヘルヴェティア文化財団
- 協力:
- アキライケダギャラリー田浦、エンマ・クンツ・センター、小山登美夫ギャラリー、コンセプトスペース渋川、SCAI THE BATHHOUSE、タグチファインアート、株式会社タマダ・プロジェクト・コーポレーション、ヒノ・ギャラリー、株式会社ポイントオブビュー、gallery21 yo-j
- 特別協力:
- 日本航空
- 企画協力:
- ホソカワ・アート・オフィス
入館料
- 一般 1,300円
- 学生・65歳以上 1,000円
- 小中学生・高校生 500円
団体(20名以上):
- 一般 1,100円
- 学生・65歳以上 800円
- 小中学生・高校生 400円
障害者手帳をお持ちの方
(付き添い1名まで同料金):
- 一般 1,000円
- 学生・65歳以上 700円
- 小中学生・高校生 300円
※各種割引適用には学生証や保険証などの身分証明書が必要です
概要
本展は、20世紀以降の美術に甚大な影響を与えたフランスの美術家、マルセル・デュシャン (1887-1968) が考案した「アンフラマンス」(Inframince:直訳は「極薄」「超薄」)という造語から発想したものです。
デュシャンはある状態が異なる状態へ移行するときに生まれる微妙な境界域をこう名づけ、そこに芸術の源泉を見出したのではないかと推察されています。
たとえば、デュシャンは人が席を立ったあとに残る温もりをアンフラマンスだとしています。誰かが「いる」状態から、その痕跡が完全に消えた「不在」の状態へ移行する間には、その人の微かな体温のみが存在する境界域があるからです。これにならえば、夜が明けてなお早朝の空に消え残る月もまた、アンフラマンスと言えるでしょう。
本展では、月光(≒アンフラマンス)に類縁する精神性を感じさせる中世から現代までの美術作品を二部構成でご紹介します。
第一部は中世以降の仏画、円山応挙などの日本美術、あるいはターナーらによるイギリスの風景画の中に、それぞれの時代の自然観にもとづいた崇高な美と精神的な次元への移行を探ります。
第二部では、自然学的とも言うべき独自の方法論によって創造され、深い精神性を見せる現代美術の作品の魅力に迫ります。
時代と文化の異なる作品それぞれの色彩が静かに響き合う展示空間で、未来の芸術の行方に想いをはせていただければ幸いです。
出品作家
会期中のイベント
小野田賢三氏によるパフォーマンス
本展に映像作品を2点出品中の小野田氏が、館内で音にまつわるパフォーマンスを行います。
リスナーは同じく本展出品作家の伴美里氏。彼女だけに聞こえてくる音とは?
耳を澄ませ、音を想うとき、会場に不思議な一体感が生まれます。
聞き手:伴美里氏
12月20日(日) 13:00-13:30
予約不要|入館料のみ|エントランスホール
学芸員によるギャラリートーク
10月10日(土)、25日(日)、11月8日(日)、22日(日)、12月20日(日)
14:00-15:00
入館料のみ|14:00エントランスホール集合
ガイドスタッフによる定時ツアー
学芸員によるギャラリートーク開催日を除く毎日
14:00-15:00
入館料のみ|14:00エントランスホール集合
ヨーロッパの冬の風物詩 クリスマス市
ヨーロッパの街角で毎年11月から12月にかけて開かれるクリスマス市の雰囲気をお届けします。
ドイツの伝統的なクリスマス装飾を展示し、プレゼントにぴったりなクリスマス・グッズやシュトレン、焼き菓子などを販売します。ドイツやイタリアの屋台風メニューでおなかも心も温まる、小さな市場をお楽しみください。
12月12日(土)-12月24日(木)
10:30-16:30
庭園内ギャラリー(入場無料)