ムルロ工房と20世紀の巨匠たち
パリが愛したリトグラフ
2015年4月4日(土) - 5月12日(火)
- 時間:
- 9:30-17:00(入館は16:30まで)
- 休館日:
- 月曜(ただし5月4日は開館)
- 主催:
- DIC株式会社、読売新聞社、美術館連絡協議会
- 特別協力:
- うらわ美術館
- 協賛:
- ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜
- 後援:
- 在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセ日本、千葉県、千葉県教育委員会、佐倉市、佐倉市教育委員会
入館料
- 一般 1,300円
- 学生・65歳以上 1,100円
- 小中学生・高校生 600円
団体(20名以上):
- 一般 1,100円
- 学生・65歳以上 900円
- 小中学生・高校生 500円
障害者手帳をお持ちの方
(付き添い1名まで同料金):
- 一般 1,000円
- 学生・65歳以上 800円
- 小中学生・高校生 400円
※各種割引適用には学生証や保険証などの身分証明書が必要です
概要
フェルナン・ムルロ(1895-1988年)と彼の営む版画工房の名は、20世紀のパリで活動した芸術家たちの間で、伝説的な存在として語られてきました。
1921年、印刷所を経営していた父の死に伴ってフェルナンとその兄は会社を受け継ぎ、「ムルロ兄弟社」と名付けます。パリの一角でシャンパンのラベルや広告を製作するムルロのリトグラフ印刷所(工房)は、1930年にルーヴル美術館で開催された「ドラクロワ展」のポスターが注目を集めたことをきっかけに、芸術的リトグラフ工房へと発展していきます。1930年代にはマティスが、第2次世界大戦後にはピカソ、シャガール、ミロらがフェルナンと出会い、リトグラフ制作に没頭しました。画家たちは工房に通い、製版や刷りを担当する職人と相談しながら納得のゆくまで版を重ね、時にはそれまでの常識を超える方法を試みて刷りを繰り返しました。ムルロ工房は芸術家と職人との協同作業によって、リトグラフの創造の可能性を追求する場となったのです。
本展では20世紀の巨匠たちのリトグラフ、挿画本、ポスター、美術雑誌に加え、プレス機など約200点の作品と資料をご紹介します。
会期中のイベント
講演会
益田祐作
「フェルナン・ムルロと自律の芸術としてのリトグラフィ・オリジナル」
4月18日(土) 14:00-15:30
予約不要|定員50名|入館料のみ
本展の協力者である益田祐作さんは、1964年に留学生としてフランスにわたり、パリで印刷と美術を学びました。その間に日本の「創作版画」の制作とは異なるリトグラフィを発見。1973年にフェルナン・ムルロと技術援助契約を結び、東京にリトグラフィの工房「アトリエMMG」(1974-2007年)を設立。多くの日本の画家たちのリトグラフィ・オリジナルを制作しました。また、フェルナン・ムルロの著作 『パリの版画工房』(求龍堂)の翻訳者でもあります。フェルナン・ムルロとリトグラフィについてお話をうかがいます。
学芸員によるギャラリートーク
4月4日(土)、5月2日(土) 14:00-15:00
予約不要|14:00エントランスホール集合|入館料のみ
ガイドスタッフによる定時ツアー
講演会とギャラリートーク開催日を除く毎日 14:00-15:00
予約不要|14:00エントランスホール集合|入館料のみ