中西夏之
韻
洗濯バサミは攪拌行動を主張する
擦れ違い/遠のく紫 近づく白斑
2012年10月13日(土) - 2013年1月14日(月・祝)
- 時間:
- 9:30-17:00(入館は16:30まで)
- 休館日:
- 月曜(ただし12月24日、1月14日は開館)、12月25日(火)-1月1日(火)
- 主催:
- DIC株式会社
- 後援:
- 千葉県、千葉県教育委員会、佐倉市、佐倉市教育員会
入館料
- 一般 1,200円
- 学生・65歳以上 1,000円
- 小中学生・高校生 500円
団体(20名以上):
- 一般 1,000円
- 学生・65歳以上 800円
- 小中学生・高校生 400円
障害者手帳をお持ちの方
(付き添い1名まで同料金):
- 一般 900円
- 学生・65歳以上 700円
- 小中学生・高校生 300円
※各種割引適用には学生証や保険証などの身分証明書が必要です
概要
1959年から60年にかけて制作された《韻》シリーズは、砂を混ぜた塗料による画面をスプレーガンと筆で二重に描かれたT字型が膜面のように覆う作品です。
1963年に読売アンデパンダン展に出品された《洗濯バサミは攪拌行動を主張する》は、キャンバスから出た紙ひもに無数のアルミ製の洗濯バサミがつけられ、それぞれが光をはらんで筆触による頂点を想起させます(出品作は1993年制作)。
また最新作《擦れ違い/遠のく紫 近づく白斑》連作は、相異なる方向へ向かう人が接近しすれ違う、その瞬間に薄膜の平面が認識できないだろうかという考えから絵画の垂直面が問い直されており、紫と白の色斑が絵画自体の生成や時間の集積を我々に知覚させます。
これらの作品は、制作時期は異なりますが、「光」「時間」「反復」「拡散」といった絵画への問いにおける重要な要素を示しています。本展では、各々の作品が他の作品と共振する、光あふれる「場」において、新たな時間性による絵画体験を提示いたします。
作家略歴
1935年東京に生まれる。1958年東京藝術大学を卒業。
1963年高松次郎、赤瀬川原平とハイレッド・センターを創設、従来の美術制作の枠を越えた反芸術的ハプニング・グループと目され物議を醸す。しかし、中西の真の興味は絵画と光=色彩の関係にあったことは、独自の色彩プランをこの時代から探求し始めていたことからも明らかである。また舞踏家・土方巽との舞台芸術における共同作業は、空間と身体と絵画の関係について深く思考する契機となった。
1990年代からは絵画制作と連動する形で、設置される展示空間と密接な関わりをもって提示されるインスタレーション形式の作品も発表。それらの仕事は自身の概念「絵画場」の問題に関わっている。
会期中のイベント
講演会
当日12:00から館内受付で整理券を配布(先着60名)聴講料:入館料のみ
①谷新氏(美術評論家/宇都宮美術館館長)
「中西夏之の初期と現在の絵画を中心に―その共通性と特異な絵画志向―」
11月17日(土) 14:00-16:00
②林道郎氏(美術史家/上智大学教授)
「絵画の時間/時間の絵画―放心と集中」
12月8日(土) 14:00-16:00
学芸員によるギャラリートーク
10月20日(土)、11月3日(土)、1月12日(土) 14:00-15:00
予約不要|14:00エントランスホール集合|入館料のみ
ガイドスタッフによる定時ツアー
上記イベント開催日を除く毎日 14:00-15:00
予約不要|14:00エントランスホール集合|入館料のみ
千葉市美術館「須田悦弘展」(10/30-12/16)との連携
◎「中西夏之」展のチケット半券(有料券)提示で、「須田悦弘展」の入場料が割引となります。
千葉市美術館:一般1000円→700円、大学生700円→490円
◎「須田悦弘展」のチケット半券(有料券)提示で、「中西夏之」展の入場料が割引となります。
DIC川村記念美術館:一般1200円→1000円、学生・65歳以上1000円→800円
◎両館を結ぶ無料送迎バスを運行します。[所要時間:約40分~50分]
11/3(土)-12/16(日)までの毎週土・日
11/3、4、10、11、17、18、24、25
12/1、2、8、9、15、16
千葉市美発 12:00/14:00 → DIC川村記念美術館
DIC川村記念美術館発 13:00/15:00 → 千葉市美術館