視覚の実験室
モホイ゠ナジ/イン・モーション

2011年9月17日(土) - 12月11日(日)

時間:
9:30-17:00(入館は16:30まで)
休館日:
月曜(ただし9月19日、10月10日は開館)、10月11日(火)
主催:
DIC株式会社
後援:
ハンガリー共和国大使館、日本建築学会、日本デザイン学会、千葉県、千葉県教育委員会、佐倉市、佐倉市教育委員会
協賛:
郵便事業株式会社、ミサワホーム株式会社
協力:
モホイ゠ナジ財団、日本貨物航空株式会社
企画協力:
株式会社アールアンテル

入館料

  • 一般 1,200円
  • 学生・65歳以上 1,000円
  • 小中学生・高校生 500円

団体(20名以上):

  • 一般 1,000円
  • 学生・65歳以上 800円
  • 小中学生・高校生 400円

障害者手帳をお持ちの方
(付き添い1名まで同料金):

  • 一般 900円
  • 学生・65歳以上 700円
  • 小中学生・高校生 300円

※各種割引適用には学生証や保険証などの身分証明書が必要です

概要

モホイナジは、たくさんの芸術作品と著述を遺した。
それはあらゆる視覚芸術に及んでいる。
さまざまな分野で華やかな貢献を成し遂げた彼は、
まるで「レオナルド」のようだ。

― 建築家ヴァルター・グロピウス
 


レオナルド・ダ・ヴィンチにも匹敵する多彩な仕事を展開し、20世紀美術に新しいヴィジョンをもたらした芸術家。それが、モホイ゠ナジ・ラースローです。

モホイ゠ナジは、社会主義革命や世界大戦が勃発する不安定な情勢下、母国ハンガリーからオーストリア、ドイツ、オランダ、イギリス、アメリカへと移り住みながら、「アートとテクノロジーの融合」を目指して実験を繰り返し、新たな芸術価値の創造に挑み続けました。

彼が手がけた仕事は、絵画、写真、彫刻、グラフィック・デザイン、舞台美術、映画と多岐にわたりますが、それらはいずれも、彼の革新的なアイデアが生み出した「光と運動による造形」でした。
こうしたマルチ・アーティストとしての活躍のみならず、ドイツの総合芸術学校「バウハウス」で教鞭をとり、後にシカゴに設立された「ニュー・バウハウス」の校長を務めたモホイ゠ナジは、教育者としても名を馳せ、その芸術理念や教育哲学は広く後世に伝えられています。

本展は、多数の貴重な初公開作品を含む遺族のコレクションを中心に、ハンガリー時代の素描や構成主義作品、代表作となるキネティック彫刻《ライト・スペース・モデュレータ》、カメラを使わない写真「フォトグラム」、アメリカ時代のカラフルな絵画など、国内外から集められた約270点によってモホイ゠ナジの全貌を明らかにする、日本で最初の本格的な回顧展です。

モホイ゠ナジ・ラースロー略歴

略歴(PDF:230KB)

関連プログラム

特別ギャラリートーク

「モダン・デザイン誕生の裏で:知られざるモホイ゠ナジの世界」
井口壽乃(埼玉大学教授)
9月17日(土) 14:00-15:00

本展監修者の井口氏が、モホイ゠ナジ芸術の魅力について語ります。ハンガリーへ留学し、20世紀東欧の前衛芸術を研究してきた同氏ならではの興味深い話を作品の前で聞ける絶好のチャンスです。

先着60名|エントランス・ホール集合

講演会

「モホイ゠ナジのタイポグラフィ:コミュニケーションの発見」
山本政幸(多摩美術大学准教授)
10月15日(土) 14:00-15:00

モホイ゠ナジやバウハウスの作家たちが手がけたタイポグラフィ。その特色と現代のグラフィック・デザインに与えた影響についてお話しいただきます。

先着60名|当日12:00より館内受付で整理券配布

学芸員によるギャラリートーク

10月9日(日)、11月3日(木) 14:00-15:00
先着60名|エントランス・ホール集合
 

ガイドツアー

毎日14:00-15:00
*9月17日、10月9日、10月15日、11月3日を除く
当館ガイドスタッフがコレクション展示とモホイ゠ナジ展の作品を解説します。
エントランス・ホール集合

音声ガイド

レンブラント、モネ、ピカソ、ロスコなどの収蔵品とモホイ゠ナジ作品の解説をお聞きになれます。
一台500円

ワークショップ「影をつかまえる」

9月24日(土) 10:30-16:00

写真家・浅見俊哉氏と、モホイ゠ナジが発明したカメラを使わない写真「フォトグラム」を作ります。庭園を歩いて秋の風景を楽しみながら、おもしろそうな影をつかまえてみましょう。
フォトグラムを作ったあとはモホイ゠ナジ展をみんなで見て、自由に語り合います。

会場=自然散策路と館内レクチャールーム
対象=小学生以上|定員25名|要予約|参加費1000円(入館料別)
持ち物=お弁当と飲み物、自分の大切な〈思い出〉や〈記憶〉をひきだしてくれるもの(子どもの頃に遊んだおもちゃ、友だちからの贈り物 など)


浅見 俊哉
1982年東京生まれ。文教大学教育学部美術専修卒業。埼玉県越谷市在住。写真や映像作品を手がけるほか、美術教育、地域アートプロジェクト、ワークショップなどの活動を行っている。



附属ギャラリー・イベント

「FOLK notebooksとDRAWING AND MANUALによる視覚の実験室」
10月12日(水)-16日(日) 9:30-17:00

ノート職人・黒澤俊介氏による工房「FOLK notebooks」とNTTドコモのCM「森の木琴」を手掛けた「DRAWING AND MANUAL」が、インタラクティブな仕掛けを施されたノートで楽しく遊べる実験室を5日間限定でオープンします。ご自分の頭の中のイメージが羽ばたいていく実験をお楽しみください。
会場では、自分好みの仕様が選べるセミオーダーメード・ノートの制作実演販売も予定しています。
詳細はこちら(PDF)

会場=庭園内付属ギャラリー|入場無料