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長島有里枝×石田尚志
トークイベントを開催しました
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スタッフ日記
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2019年12月1日
「描く、そして現れる―画家が彫刻を作るとき」展の関連プログラム第二弾として、長島有里枝氏(写真家・作家)と石田尚志氏(画家・映像作家)のトークイベント「写す、そして現れる―空間のなかへ」が開催されました。
はじめに石田氏から、本展や彫刻についての考察をお話しいただいた後、スライドでご自身の映像作品をご紹介いただきながら、制作中の思い、そしてその思いの変化や気づきなどについてお話しをいただきました。
つづいて長島氏のスライドでは、これまでの作品や展示風景を映しながら、ご家族との記憶や記録について、そして特におばあ様が遺されたものを例に、写真に撮るものと撮らないものの違いなど、ご自身の思いをお話しくださいました。
その後、「描く、そして現れる―画家が彫刻を作るとき」展でご覧になった作品の感想や、彫刻家の描く絵と画家が描く絵の違い、彫刻の力について対談いただきました。
お二人はこの日が初対面でしたが、身体やパフォーマンス、物質感などの話題にはお互い静かに大きくうなずく場面も多く、制作過程や作品の画面の外につながっている意識についてお話が展開しました。
作品を制作するお二人ならではのトークに来場者も熱心に耳を傾け、会場からも質問が出るなど、あっという間の2時間となりました。
イベント後にお二人から「描く、そして現れる―画家が彫刻を作るとき」展へのコメントをいただきましたのでここにご紹介します。
これは、絵画がその宿命として持つ奥行きへの欲望が、どのように実際のこととして拓かれていったかを見る、美しい、緊張感ある展覧会です。
― 石田尚志(画家・映像作家)
絵も写真も物質である以上、3次元の表現だといえる。写真は真実の複製というよりパフォーマンスの記録であり、暗室作業がパフォーマンスでもある。画家たちは、抽象的で概念的な彼らの主題が世界に存在しうることを彫刻で示す。それは2次元からの、さらには芸術とはなにかという固定観念からの逸脱行為のようである。
― 長島有里枝(写真家・作家)