マティスとボナール
―地中海の光の中へ―
DIC創業100周年記念展
2008年3月15日(土) - 5月25日(日)
- 時間:
- 9:30-17:30(入館は17:00まで)
- 休館日:
- 月曜(ただし4月28日、5月5日は開館)、5月7日(水)
- 主催:
- DIC株式会社、東京新聞
- 後援:
- フランス大使館、千葉県、千葉県教育委員会、佐倉市、佐倉市教育委員会、bayfm
- 協賛:
- 光村印刷株式会社
- 協力:
- 全日本空輸
入館料
- 一般 1,500円
- 学生・65歳以上 1,300円
- 小中学生・高校生 500円
団体(20名以上):
- 一般 1,300円
- 学生・65歳以上 1,100円
- 小中学生・高校生 400円
障害者手帳をお持ちの方
(付き添い1名まで同料金):
- 一般 1,200円
- 学生・65歳以上 1,000円
- 小中学生・高校生 300円
※各種割引適用には学生証や保険証などの身分証明書が必要です
概要
本展は、20世紀の巨匠と呼ばれ現代の美術にまで大きな影響を与えているふたりの画家、アンリ・マティス(1869-1954)とピエール・ボナール(1867-1947)を取り上げ、彼らの歩んだ軌跡と、色彩の輝きに溢れる絵画世界を紹介するものです。
19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパでは様々な新しい美術の潮流が生まれ、ふたりの画家はその中で頭角を顕しました。
やがて彼らは自らの芸術を確立してゆくのと並行して、制作の場を南仏に求めます。マティスはニース、ヴァンスに長期滞在し、ボナールはカンヌ近郊のル・カネに居を定めました。
地中海の眩い光の中で、彼らの色彩は生命の輝きを帯び、ふたりの絵画は深化と成熟を遂げてゆきます。
マティスとボナールは生涯にわたる友情を築きました。ふたりは書簡によって絵画についての意見を交わし、家族や友人の動静や身近な出来事、第二次世界大戦による不穏な状況や病気などの苦難を伝え合います。
妻を亡くし悲嘆にくれるボナールに、マティスは「君がなるべく早く仕事に戻れるように願っている。それが苦痛を和らげてくれるだろうから」と手紙を書きます。ふたりの画家を結ぶ絆、それは絵画への信頼を共有することに他なりませんでした。
本展ではマティス、ボナールの遺族から貴重な作品をご提供いただくほか、ニースとル・カトー・カンブレジのふたつのマティス美術館、ポンピドゥー・センターなど国内外の美術館と個人所蔵家のご協力を得て、総計約120点の作品を展示いたします。
また、マティス、ボナールそれぞれの制作風景をロバート・キャパやアンリ・カルティエ=ブレッソンらが撮影した記録写真やボナールの撮影した写真など画家たちの思考や内面、日常生活を反映した作品資料も展示されるほか、展覧会カタログにはふたりの交わした書簡の日本語訳が掲載されます。
会期中のイベント
講演会
入館料のみ|先着60名|当日13:00から館内受付で整理券配布
1.「ボナールのパリと地中海」
島田紀夫氏(ブリヂストン美術館館長/美術史家)
4月5日(土) 14:00-16:00
2.「アンリ・マティスと20世紀アメリカ美術」
田中正之氏(武蔵野美術大学准教授)
4月19日(土) 14:00-16:00
3.「マティスとボナールを巡る芸術的環境、人間的環境」
八重樫春樹氏(DIC川村記念美術館顧問/美術史家)
5月10日(土) 14:00-16:00
ガイドスタッフによる定時ツアー
毎日14:00-15:00
※講演会開催日を除く
入館料のみ|14:00エントランスホール集合