お知らせ
【テスト】ギャラリー展示「展覧会クロニクル」
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2024年12月22日
コレクション展示「DIC川村記念美術館 1990–2025 作品、建築、自然」の開催にあわせ、庭園内のギャラリーでは、これまでに開催された企画展のポスター、チラシ、カタログをご紹介いたします。
ギャラリー展示
展覧会クロニクル
DIC川村記念美術館では、1990年の開館翌年から現在に至るまで、コレクションの理解を深めることを目的として、企画展やコレクションを用いた特集展示を開催してきました。
「展覧会クロニクル」と題した本展示では、ポスター、チラシなどの広報宣伝物およそ100点、展覧会カタログ約80冊を一挙にご紹介いたします。
期間 2025年2月8日(土)-3月31日(月)
時間 9:30-17:00
会場 庭園内 第1, 第2ギャラリー(入場無料)
• 会場内は撮影が可能です
• カタログは閲覧できません
• 展示物にはお手を触れないでください
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見どころ
1. 国内の美術館における初の回顧展
西川の50年に及ぶ活動の拠点はヨーロッパにあり、国内においてその作品を見る機会は限られてきました。本展は、国内美術館では初めてとなる回顧展です。作家の活動初期にあたる1980年代から最新作まで、彫刻、写真、絵画、インスタレーションなど幅広いメディアの作品を展観します。
2. 作家による展示構成
作家本人による作品選定と会場構成で、建築にも携わる芸術家ならではの、空間全体を取り込んだ展示をご覧いただけます。美術館前に広がる池には本展のために制作された新作の屋外彫刻《佐倉の月》が浮かびます。
3. さまざまな光のもとで
光と陰影の追及が深遠な創作に結実している西川作品を、自然光・外光・照明・間接光と、さまざまな光のもとでご紹介し、光と作品、空間との関係性を再考します。
4. 一人ひとりのための展覧会
西川作品に通底する静けさは、会場を凛とした清らかさで包みます。静寂が拡がる空間にゆったりと身を置き、ひとり観想に耽ることができる一人ひとりに向けられた展覧会です。
概要
ジョセフ・アルバース(1888–1976)は画家、デザイナー、そして美術教師として知られています。ドイツで生まれた彼は、造形学校バウハウスで学び、のちに教師となって基礎教育を担当しました。同校の閉鎖後は渡米し、ブラックマウンテン・カレッジや、イェール大学に勤務。戦後アメリカの重要な芸術家たちを育てました。
アルバースは授業の目的を、「目を開くこと」だと述べています。彼はただ知識を教えるのではなく、学生に課題を与え、手を動かして考えることを促しました。そうして答えを探究することで、色彩や素材のもつ新しい可能性を自ら発見させようとしたのです。そしてアルバース自身もまた、生涯にわたり探究を続けました。そこから生み出されたのが、バウハウス時代のガラス作品から、家具や食器などのデザイン、絵画シリーズ〈正方形讃歌〉に至る、驚くほど多様な作品群です。
本展ではアルバースの作品を、彼の授業をとらえた写真・映像や、学生による作品とともにご紹介します。制作者/教師という両側面からアルバースに迫る、日本初の回顧展です。
※会期中に一部展示替えがあります
前期:7月29日(土)-9月18日(月)
後期:9月20日(水)-11月5日(日)
見どころ
1.ジョセフ&アニ・アルバース財団の全面的な協力を得て実現する、日本初のアルバースの回顧展。国内初公開作品を含む絵画や関連資料など、約100点を展観します。
2.画家としてのアルバースのみならず、教育者という側面にもスポットライトを当てます。実験的な授業をとらえた写真や映像、学生の作品もご紹介します。
3.アルバースの出した課題に挑戦できるワークショップ・スペースを会場内に設けます。 学生を夢中にさせた彼の授業を、ぜひ体験してみてください。
東京国立近代美術館 (後期のみ展示)
作者について記載のないものはジョセフ・アルバースの作品
© The Josef and Anni Albers Foundation / JASPAR, Tokyo, 2023 G3217(ジョセフ・アルバースの作品全て)
アルバースの授業に挑戦 !
アルバースの課題に挑戦できる常設のワークショップ・スペースを設けます。実際に手を動かし挑戦してみることで、色の不思議さや楽しさを再発見できることでしょう。ヒントとなる解説動画もご用意しています。
課題1 色のマジック:1つの色が2つに見える
課題2 3つの世界:同じ色から違う世界が生まれる
課題3 透明のトリック:透けていないのに透けて見える
課題4 ひだ折りの練習:しなやかな紙が立ち上がる
※アルバースと学生たちは、新聞、雑誌や包装紙など、身近なものを活用して課題に取り組みました。 本ワークショップでは色彩や印刷等に関わる4社からご協力をいただき、紙のアップサイクルにも取り組んでいます。 (協力:エヒメ紙工株式会社、グリム・エヒメ株式会社、株式会社竹尾、DICデコール株式会社)
会期中のイベント
※詳細は随時更新いたします
ゲストによるギャラリートーク 〈要予約〉
冨井大裕(美術家)
3月9日(土) 11:30-12:30
館内受付にて当日9:30より随時受付(先着50名)
入館料のみ
クロストーク 〈要予約〉
梅津元(芸術学)× 林卓行(美術批評)
5月11日(土) 13:30-15:00
定員50名|入館料のみ
受付開始:日程調整中
ワークショップ「カール・アンドレ句会」 〈要予約〉
山口信博(グラフィック・デザイナー、俳句結社「澤」同人)
6月8日(土) 13:30-15:30
定員15名|入館料のみ
受付開始:日程調整中
パフォーマンス
環ROY(ラッパー)
4月12日(金) 16:00-16:30
予約不要|入館料のみ
学芸員によるギャラリートーク 〈要予約〉
3月16日(土)、4月20日(土)、5月17日(金)、6月14日(金) 各日11:30より
館内受付にて当日9:30より随時受付(先着35名)
入館料のみ
ガイドスタッフによる定時ガイドツアー 〈要予約〉
毎日14:00より
館内受付にて当日9:30より随時受付(先着20名)
入館料のみ
会期中のコレクション展示
コレクションHighlight
フランク・ステラ〈ブラック・シリーズ〉とカール・アンドレ
会場:201室
DIC川村記念美術館の重要なコレクションの1点、フランク・ステラ《トムリンソン・コート・パーク(第2ヴァージョン)》は、1歳差のステラとアンドレが1958年から約2年に渡りスタジオを共有していた時期に制作されたものです。本作を含む4点をニューヨーク近代美術館「16人のアメリカ人」展に出品する際、ステラはカタログ原稿の執筆をアンドレに依頼しました。アンドレにも多大な影響を与えた、ミニマル・アートの萌芽として高く評価される〈ブラック・シリーズ〉を、二人の交流を通して再考する機会といたします。
展覧会の副題について
「日々是好物|いとしきものたち」
言葉遊びはマン・レイのオブジェ制作の重要な手法です。今回は禅の用語である「日々是好日」をもじった「日々是好”物”(もの、オブジェ)」という造語を充てることで言葉遊びの手法のオマージュとしました。アイデアが浮かんだ瞬間に日用品や言葉を組み合わせて作品となったマン・レイのオブジェは、関係のないもの同士を出会わせて違和感をもたらすシュルレアリスムの「デペイズマン」の切り口で説明されることが多いものの、マン・レイの視点と構成の仕方はむしろ「見立て」や「取合せ」といった茶道の粋な遊びに近いのではないでしょうか。また、マン・レイのアトリエは常にオブジェで溢れており、それらは彼の日常にある「愛しいもの」だったと言えるでしょう。
展示構成
1章 アメリカのマン・レイ (1890–1921)
マン・レイは1890年、アメリカのフィラデルフィアで生まれました。高校卒業後に両親の反対を押し切り画家を志し、初期はキュビスムに傾倒した絵画を描きます。最初の結婚や、レディ・メイドを手掛けたフランス出身の芸術家マルセル・デュシャンとの出会いを通して世界を広げる中で、前衛的なオブジェの制作も始めます。1915年のダニエル画廊における初めての個展の際には、自身の作品を記録するために写真を撮り始め、思わぬ才能が開花しました。この章では、マン・レイ最初期の油彩や実験的な絵画作品、オブジェ、写真などを紹介します。
3章 オブジェの展開 (1940–1976)
第2次世界大戦の戦禍を免れ、1940年、50歳になる年にマン・レイはアメリカに戻りました。最後の結婚相手となるジュリエットと「美しい牢獄」と呼んだハリウッドで生活を立て直し、パリに置いてきた作品たちを取り戻すかのように、自ら撮影した写真をもとに過去の作品の再制作にも励みます。1951年に再度パリに移ってからも創作意欲は衰えず、遊び心とウィットに溢れたオブジェを多く生み出しました。
また、オブジェの再制作(レプリカ制作)に盛んに取り組む時期でもあります。「創造するのは神聖な行為、複製するのは人間的な行為」として作品が生まれるアイデアを重視したマン・レイは、ときに数千個にもおよぶ作品の再制作を厭いませんでした。再制作の際、オリジナルの再現でとどめずにそれぞれ個性を与えたヴァリエーションで増殖したことも特徴です。生涯を通して認められたいと切望した絵画、高く評価されながらも「写真は芸術でない」と突き放した写真と比べ、「我が愛しのオブジェ」と総称されたオブジェからは、マン・レイの純粋で軽やかな制作の楽しみを感じることができます。
《ミスター・ナイフとミス・フォーク》1944年
木、ネット、ナイフ、フォーク、ビロード 34.3×24.1×4.4 cm 東京富士美術館
会期中のコレクション展示
コレクションHighlight
ジョゼフ・コーネル ―新収蔵品を迎えて―
会期:2022年9月13日(火)-2023年1月15日(日)
会場:110室
DIC川村記念美術館は、このたびジョゼフ・コーネル(1903–1972 )のコラージュ 1 点を新たに収蔵しました。これを機に、当館のコーネル作品全17点をコレクションHighlightとして公開します。通常はコレクション展示の会期ごとに数点ずつ展示しているコーネル作品をまとめてご覧いただける機会です。企画展と合わせ、ぜひコレクション展示もお楽しみください。